【危険物質を摘出】フタル酸エステル分析を利用するメリットとは

内分泌攪乱物質の検出

規制物質を確認する

研究

フタル酸エステルは内分泌攪乱物質として注目され、近年ではヨーロッパやアメリカだけでなく、日本でも規制の対象になっています。
日本では平成14年に、2種類のフタル酸エステルが含まれるポリ塩化ビニルをおもちゃの材料にすることが禁止され、平成22年には6種類に拡大されています。
また食品の包装容器や塗装材料への使用も規制を受けます。
ヨーロッパやアメリカでも、それぞれ独自の基準が設けられ、規制が行われています。
おもちゃや育児用品を製造・販売・輸出するときは、規制をクリアしていることを確認するため、フタル酸エステル分析を依頼する必要があります。
フタル酸エステルといっても種類は非常に多く、地域によって規制されている物質が異なります。
また法律や規則は年々厳しくなる傾向があり、法改正も気を配らなければなりません。
フタル酸エステル分析を依頼するときは、まず規制物質に対応しているかどうかを確かめてください。
精度が低いフタル酸エステル分析では、含まれていないのに誤って検出されたり、規制されている物質とされていない物質を識別できないことがあります。
実績があり豊富なノウハウを持つ業者なら、分析困難な試料からでも精密な分析を行うことができます。
フタル酸エステル分析の料金は、分析する物質の数によって変わり、まとめて分析すると割安になる場合もあります。
また試料の状態によっても異なるので、見積を取って比較することが大切です。

1分析に10グラムが必要

女性

フタル酸エステルとは、フタル酸とアルコールがエステル結合した化合物で、プラスチック製品などを柔らかくする可塑剤や、ヘアケア製品、化粧品などを滑らかにするために利用されています。
フタル酸エステルを利用するメリットは低コストで耐久性が良く加工しやすいことですが、シックハウス症候群や発がん性があると考えられており、使用に関しては法律による規制があります。
そこで新たに商品を開発する企業や研究機関、一般の人でも使用されている物質の成分を調べるため、フタル酸エステル分析を依頼することが可能となっています。
フタル酸エステル分析を依頼するときは、分析サンプルを入れる容器に注意する必要があります。
固形物なら問題ありませんが、可塑剤や顔料などは漏れて場合によっては周辺が汚染されてしまうことがあるので、必ずアルミホイルで包むようにしましょう。
なお、フタル酸エステル分析には、分析機関によって多少の違いはありますが1分析につきおよそ10グラム前後のサンプルを準備しておきましょう。
費用は検出項目によりさまざまですが、30,000円前後が相場で、検査期間は分析サンプル受領からおよそ2週間が一般的です。
フタル酸エステルは毒性が認められているものの、比較的代謝されやすい物質といわれており体内に蓄積されにくいことも確認されています。
しかし、日常的に肌に付けるものは皮膚から浸透していきますので、なるべく安全なものを使用したいものです。
フタル酸エステル分析は私たちの日常にとても大切なことなのです。

最近の日本の傾向

実験

フタル酸エステルとは、フタル酸とアルコールがエステル結合した化合物の総称を意味します。
フタル酸ビスを代表とする高級アルコールのフタル酸エステルは、工業用の可塑剤としても有用とされ、広く使われています。
フタル酸エステルは、種類によって、自動車部品や塗料、接着剤などの材料としても利用されています。
ただ、最近では、内分泌かく乱物質である疑いも強まり、ヨーロッパ圏では既に規制の動きも出ています。
日本においても、子供が口に入れる可能性がある育児用品や玩具には使用が禁止されています。
そして、ヨーロッパの動きを受けて、日本国内でもフタル酸エステル分析を依頼する企業が増えています。
過去にフタル酸エステルを材料とした製品を扱っていた企業を中心に、建築会社や電子部品を扱う企業のフタル酸エステル分析が増加しているといいます。
また、食品の包装容器を扱う会社でも、安全性を高めるために、フタル酸エステル分析を行っています。
油脂製品を含有する食品とフタル酸エステルを含む包装容器が接触することで、食品の中に原材料の成分が溶け出す恐れがあるためです。
経済産業省委託のフタル酸エステル分析の結果では、人及び生態系に対して、現時点ではリスクを懸念するレベルではないと結論付けています。
しかしながら、現状の管理を維持、継続させる必要もあるとしています。
フタル酸エステルについては、未知の部分も多く、更なる分析、研究が求められています。