【危険物質を摘出】フタル酸エステル分析を利用するメリットとは

主な分析方法

フタル酸エステル類を調査

顕微鏡

フタル酸エステル類は、顔料や接着剤などの日常生活でよく使用される物の可塑剤として広く用いられています。
数多くの種類がありますが、そのほとんどが主にプラスチック製品に多いです。
近年はホルモン異常や発がん性など人に対する悪影響が心配されるようになって国内においても国外においても使用の規制対象になっています。
実際に、フタル酸エステル類は厚生労働省より新しい環境汚染物質として指定されるようになりました。
特に、子供が遊ぶ玩具に用いられるものに対しては6種類も規制対象になっています。
今後も規制が強化されていく見込みの化学物質なので、製品の中にどれぐらい含まれるのかを分析をする必要があります。
そこでフタル酸エステル分析が注目されているわけです。
販売する前に製品中に含有されているかどうか、それは一体どのくらいなのかを分析するのがフタル酸エステル分析です。
フタル酸エステル分析の相場としては、定量下限が10ppm以下であれば25000円前後であり、10ppmから100ppmであれば30000円前後になります。
分析方法としてはGCMS方式が用いられるのが一般的です。
これはガスクロマトグラフという分析装置のことであり、炭素が主成分の物質である有機物が分析対象になりやすいです。
混合試料を成分に分離して、その分離された成分が何かを調べます。
それから、その成分がどのくらいあるのかを調べます。
これがガスクロマトグラフの分析の流れです。
フタル酸エステル分析でもこの流れで調べられます。

規制の意味について

顕微鏡とPC

近年、化学物質の規制が厳しくなってきています。
最近新たに規制対象となったのがフタル酸エステルです。
フタル酸エステルとは、プラスチックを柔らかくして扱いやすくする可塑剤として使われてきましたが、水分によって溶け、体に吸収されてしまいます。
体内でホルモンに似た働きをすることがわかり、特に男児の生殖器に影響を与えるおそれがあるとされています。
そのため、おもちゃやベビー用品など、赤ちゃんが口にするおそれがあるものに対して、フタル酸エステル分析を行うことが必要になりました。
フタル酸エステル分析は自社では行えないことが多く、専門業者に依頼する必要があります。
フタル酸エステル分析と一口にいっても、実はフタル酸エステルは様々な種類があり、多くの種類を調べるほど費用は高くなります。
すべての種類の有害性が研究しつくされたわけではないですが、ある程度の有害性があると推測されており、安全性を求めるのならばより多くのフタル酸エステル分析が必要とされています。
ベビー用品などで特に分析の必要性が高いとされているのは、フタル酸ビス(2ーエチルヘキシル)と、フタル酸ジブチル、フタル酸ビスブチルベンジルです。
これらはいずれも可塑剤として広く使われており、赤ちゃんのおもちゃやベビー用品にも多く使われています。
そのため、たいていのフタル酸エステル分析ではこの成分の分析が含まれています。
他にも十種類近くあり、すべてを分析するプランなどもあります。

多くの製品に使われる

葉っぱ

フタル酸エステルという物質があります。
屋外の大気中の平均値は1立方メートルに10億分の20グラムとされています。
水道水の中にも微量に含まれていますが、人体には影響ないとされています。
ただ、安全面を考慮してフタル酸エステル分析は定期的に行われています。
フタル酸エステルは、プラスチックを柔らかくする可塑剤の役割もあり、塩ビ製品を初めとする多くの工業製品に用いられています。
プラスチック製品や化粧品の中の香料にも使われています。
私たちの周りには、フタル酸エステルを含む製品が数多く存在しています。
フタル酸エステルは、人体に影響を及ぼす可能性がゼロではないため、一般的に子供や赤ちゃんが口に入れる場合を想定しておもちゃや子供用品には使ってはいけない決まりとなっています。
フタル酸エステル分析を依頼する前に、見積もりを取るようにしましょう。
どのように分析されているか、写真入りの資料などを送ってもらうことも可能です。
フタル酸エステル分析を行うにあたって、検体を研究所に送らなければなりません。
大きさや重さによっては、別途送料がかかる可能性もあるので注意しましょう。
また、一般的に検査する項目が多いほど検査料が高くなります。
16項目の検査で4万円程度かかるとされています。
現在、自然界に放置されたフタル酸エステルが問題とされています。
プラスチックから溶け出したフタル酸エステルが移行することもあるからです。
フタル酸エステル分析は、まだ始まったばかりです。
これからの根強い調査が望まれるところです。