【危険物質を摘出】フタル酸エステル分析を利用するメリットとは

化学物質の管理・分析

物質検出の依頼と準備

実験器具

フタル酸エステルは樹脂を取り扱う生産現場において、柔軟性や加工性を改良する可塑剤としての添加例が多い化学物質です。
一方で内分泌攪乱物質としての性質を持つと懸念されており、環境中への放出や人体への取り込みは極力避けるべき物質でもあります。
そこで分析計測機器によるフタル酸エステル分析の需要が生じる訳ですが、2017年には国際基準の強化、更には2019年7月以降は規制対象となる製品の幅が広がる事が確定しており、より需要が高まる事が見据えられています。
フタル酸エステル分析では、前処理の工程として計測対象となる樹脂製品の溶媒溶解若しくは、熱分解の工程が必要となるので計測にはある程度の時間を要します。
また前処理から計測までを1つの機器で完結させないと、正確な検出・量の分析が行えません。
従ってフタル酸エステル分析専用の計測機器が必要になると共に、コストや技術面から化学物質計測の専門事業者へ依頼を掛ける事になります。
フタル酸エステル分析の依頼は電話やWebの問い合わせから見積・納期の確認といった打ち合わせへと進み、注文書と共に試料を送付するという流れが基本になります。
分析結果は、PDFに等の電子データや書面の送付によって行われる事となります。
需要の高まりから、フタル酸エステル分析においては特に前工程の時間を削減出来る機器を開発し、限られた時間で多くの試料を分析出来るようにする傾向が強まっています。
伴って、依頼側の準備の簡略化等も今後については予想されます。

製品の安心安全のために

男性

プラスチックの可塑剤として現在、大量に製造され使われているフタル酸エステル類は、人体に悪影響をおよぼす物質として規制の対象となっています。
もし、規制以上の量が含まれていた場合は製造メーカーにとっては大きな損失を出してしまう恐れがあります。
そこで、製造された製品にフタル酸エステル類がどれくらい含まれているのか、どの種類のフタル酸エステル類が含まれているのかをフタル酸エステル分析によって把握しておきましょう。
フタル酸エステル分析を行うと、製品に含まれているフタル酸エステル類の量が把握でき、製品に規制以上の量が含まれていないことを証明できます。
それは、製造メーカーにとって大切な安心安全な製品づくりにつながります。
また、製品にフタル酸エステル分析済みの表示ができることは、製品そのものの信頼やまた作っている製造メーカーへの社会的信用度を高めることができます。
メリットのあるフタル酸エステル分析を行っている会社は、複数あるのでまずは問い合わせてみましょう。
かかる費用ですが、ホームページに記載している会社と記載していない会社があり、記載している会社では1項目あたり約3万円からとなっています。
16項目になると約4万5千円からとなりますが、幾つかの項目を併せて分析してもらうとセット料金になるので安くなります。
フタル酸エステル分析を依頼するときは、分析して欲しい製品を送る必要があるので、この量も会社によって違い、量がある一定量を超えると送料が必要になるケースもあります。

安全性の証明をする

複数の人

フタル酸エステルはプラスチックに柔軟性を与えるものとして世界中で活用されています。
しかし、このフタル酸エステル類には、発がん性や内分泌撹乱物質としての報告があり、人体に悪影響を及ぼす危険性があります。
このことから、日本でも規制されています。
フタル酸エステル分析とは、製品にどの程度のフタル酸エステル類が含まれているかを分析するものです。
特に注意が必要なのが幼児向けにおもちゃなどを販売している玩具メーカーです。
フタル酸エステル類の中には、おもちゃには使用禁止とされているものもあります。
規格値は0.1%となっていて、しっかりとフタル酸エステル分析をして確認する必要があります。
フタル酸エステル分析の費用としては3万円が相場となっているようです。
なお、検査項目を増やすと費用は上がります。
玩具メーカーからすればそれほど高い費用でもないため、分析をして安全性を確認することが大切です。
この分析をすることは会社にとっても大きなメリットになるでしょう。
検査したい対象物を送るだけで分析可能ですが、対象物のサイズによっては送料が必要になることもあります。
事前に確認しておきましょう。
最近では、多くの人が発がん性物質などには神経質になっています。
この分析をすることで安全性が証明され、その安心感から売り上げを伸ばすことにもつながるかもしれません。
大切な製品に悪いイメージをつけたいためにも、フタル酸エステル分析でしっかりと製品の安全性を証明しましょう。